当SWGでは、IP電話等のP2P通信を実現する技術の1つである「SIP (Session Initiation Protocol)」を実装した機器同士の相互接続性を確保するための活動を行っています。
「SIP」は、マルチメディア通信のセッション確立を実現する拡張性に富んだプロトコルです。
しかし、この拡張性の高さゆえに仕様は複雑になっており、機器の開発ベンダ毎に解釈が異なったり、解釈誤りなどの入り込む余地は大きく、様々な機器同士の相互接続性を確保することは困難です。
また、多くの場合、「SIP」標準仕様に定義された正常動作の確認だけでは機器同士の相互接続性を十分に確保できないことから、標準仕様に従った確認に加え、機器同士の相互接続性を中立的な立場で確認する検査方法の確立が必要と考えます。
NGN (Next Generation Network)の基盤的な技術として採用された「IMS (IP Multimedia Subsystem)」は、SIPをベースに拡張されたシグナリングプロトコルを採用しています。
このため、「SIP」と同様の課題が想定されます。IMSに関しても同様に相互接続性を確認する検査方法の確立が必要と考えます。
機器同士の相互接続性を確認する手段として、機器を検証する検査仕様や検査ツールを開発します。 また、それらが広く活用されるように、国際的な機器検査基準となることを目指します。
具体的には、IPv6機器の接続性の確保のための国際的な活動である「IPv6 Ready Logo Program」での採用を目標とします。
この活動において、下記の団体にご協力いただきました。
- TAHI Project(日本)
- IPv6 Forum
- SIP Forum
- UNH-IOL(米国)
- Hotaru Project(日本)
- Chunghwa Telecom(台湾)
この活動の一部は、独立行政法人 情報通信研究機構にご支援いただきました。